王国暦208年2月3日。
大神官の白亜の茶器が紛失した、との事件が起きた。
あらゆる選択肢を消去法で消していった結果、私に嘗て譲られていたものだと言う事が判明。
そしてその譲られた茶器は…私の「森の庵」に置かれている事も判明する。
「森の庵」は老木の巨大な洞を利用して作った、茶室のようなもの。
しかし、今の私にとっては最早使われなくなった遺物の収納場所であり、即ち私にとっては無用の代物だが、大神官にとってはそうでないらしい。
想出した頃に取りに行かねば、やがては再び記憶に埋没する事を逃れられん。
早速「森の庵」の入り口である老木に向かうと…ミラベルと、セユという男がいた。
目的が目的だが、特に重要な宝物や魔道具を管理している訳でも無いので彼女達と会話を挟みながら茶器の捜索を実行。
無事に茶器を発見し、帰還。
…だが、同時に私はそれとは別のものを探していた。
「森の庵」は空間移送プロテクトによって護られているが、如何せん離れた場所にあるという事実は不安を完全には払拭できない。
これを良い機会とし、茶器と同時にそれも回収する事にした。
…それは発見した段階で既に痛んでいた。
落丁などの可能性もあるが、精査せねば解らない。
現時点で
一ページ抜け落ちている事が判明している。
しかし我ながら荒唐無稽な日記だ。事実だから恐ろしいのだが。