王国暦208年1月2日。
広場を散策していたら鳥と話し込んでいるフリアスなる少年とミラベルを発見。
そのまま通り過ぎるつもりだったが、彼の放った黒き禽獣に止り木扱いされて難儀。声をかけるに至る。
結果として私を止り木扱いにしていた禽獣を追い払う事に成功したが、結果から見れば別段、彼らの手を借りずとも良かったのが本当の所か。
だが彼の鳥使いとしての能力を見たかったのも本当だ。尤も彼自身は「ただの剣士」と否定していたが。
日が暮れ、宵も始まるのでいち早く帰還した。
…彼女に会いに、いや顔を見に来た…ただそれだけだ、目的は既に果たした…
それ以上、そしてこれ以上…私は彼女の傍に居る事は出来ない。
笑う事も、光の下で素顔を晒す事もなくなった私に…そのような資格は無い。